※この記事は特定の宗教を推奨するものでも否定するものでもありません。
タイトル『カルト宗教信じてました。』たもさん (彩図社)
25年間、エホバの証人を信じていた宗教2世の人のエッセイ漫画。
誰にとっても無関係ではない話だと思う。
私はうつ病で何年間か通院している身である。
自分が本当にしんどかった時、助けを求めたのは、当時通っていた短大の学生相談室だった。そこの心理士さんのおかげで、精神科医療を受けることができている。
でももしその時、友だちや親に相談したとして、たまたまその人がカルト宗教の信者だったら。信頼しているその人に「聖書を勉強したら楽になれるよ」と言われたら。
私は洗脳されなかったという自信はない。
「おわりに」のところのたもさん(著者)の一文
私はカルトにはまりやすい人間だったのかもしれません。多少嫌なことがあっても「NO」の言えなかった私は(中略)他人にいいようにこき使われる人間だったのかもしれません。
この文章にドキリとした。私もそうだと思ったから。
信じる宗教がある人も、信じないことも、その人が不幸になったり痛い思いをしたりする理由になってはいけないと思う。
特定の宗教を信じている人を迫害してもいけない、信じている宗教が他人を攻撃する理由になってもいけないと思う。
と、今のところ無宗教の私は思った。
